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自由気ままに

愛なんて生易しいもんじゃないのよ

日本の女性は美しい。

 

なんだか社会的なタイトルになってしまったが、このキャッチコピーに聞き覚えはないだろうか。10年ほど前に資生堂のCMで使われていたキャッチコピーだ。

何年経ってもこのキャッチコピーを聞くと「あ、あのCM!」と思い出せるくらい大好きなCMなのだが、今日話したいのはそのCMに使われていたSMAPの「DEAR WOMAN」という歌についてだ。今日私がこの歌にどれだけ救われたかを小さいことながら記事にしたいと思う。

 


きっかけは今朝の電車の中での男性の話し声だった。「ブス」という単語が耳に入った。スマホを見ていたしきっと私の事じゃない、でももしかしたら私の事を話しているのかもしれない、と一度思ってしまうと周りの人間全員が私を見て笑っているような気がしてどうしても息苦しくなった。今までも何度か経験した事で、完全に自意識過剰なのはわかっているが「そういうとき」は本当に周りが怖くなって、イヤホンをしても全く曲が耳に入ってこなかった。


なんとなく暗い気持ちで仕事をして、気持ちを切り替えようと買い物をしたけれど結局暗い気持ちのまま電車に乗った。

 

半年と少し前、卒業するときに担任は「君達はこれから女性差別に立ち向かわなければいけません。これからは女性の時代です。」と女子校生だった私たちに言った。
感動した、勇気をもらったという友人もたくさんいたが、今まで「女」である事に不自由を感じたことがなかった私はどうもピンとこなかった。家系が女系な上に父は婿養子だったので父が母に対して偉そうにしているなんてことは一度もなかったし、結婚後女性の姓を使うのは珍しくないと思い込んでいた。幼馴染は男だったが、変に差別される事もなくみんな平等に扱ってくれた。化粧をするのも服を選ぶのも、面倒な時はあるけれどそれ以上にとても幸福なことだった。でも今日は、ちょっとだけ女でいるのが苦しかった。

 

自分の容姿が優れていないのはとっくの昔に知っている。化粧をしても技術がない事も知っている。でも少しでもマシになるよう少しは努力してきたつもりだった。無駄だったのかなぁ、とまた悲しくなっていたところにふと思い浮かんだのが「日本の女性は美しい」というキャッチコピーだった。嘘ばっかり、と思って気になったのは誰の歌だったのかな、という事だった。サビの歌詞はバッチリ覚えていたので調べてみるとSMAPの曲だった。
電車の中で20分、バスで10分、何度も何度も再生して、必死に涙をこらえた。なぜ涙が出るのか、どの歌詞が胸に響いたのかすぐに答えは出なかったが、どうしようもなく自分を肯定してもらえた気がして嬉しかった。

 

君が君でいる事がとても美しい

 

君が君らしく青空の下で輝いている

 

眩しすぎるくらいに前向きで、触れるのを躊躇うほどに暖かい歌詞だ。


本当にただただ救われた気持ちになった。歌詞も曲調ももっともっと褒めたいのだが、今見聞きすると涙が溢れてしまうので各自で調べていただきたい。日本全国のSMAPファンの方達と握手して、「めっちゃ良い曲ですね!!」って言って「お前に言われなくても知ってるんだよ!!」って言われたい。

 

家に帰って鏡を見ると、泣いている自分は2度見してしまうほどにブサイクだった。うん、確かにこれが電車に乗っていたら(うわブス……)と思うかもしれない。大好きな小山さんを思い浮かべて、ちょっと口角を上げてみる。相変わらず可愛くはないけどちょっとはマシかも。


頭がよろしくない単純なオタクなのでこんな事1人でずっと考えてると「もしかして私って笑うと可愛いんじゃない?」とか勘違いしそうになるから危ない。所詮は下の下が下の中くらいになっただけなのだが、それでもやっぱりムスッとしてるブスよりちょっとでも笑ってるブスの方が良いかもしれない。

 

私は美しくはないけれど、然るべき努力をして笑っていれば、いつか可愛いって言われるかもしれない。そしたらきっともっとお化粧が楽しくなる。もっとオシャレが楽しくなって、今よりもっと毎日が楽しくなるかもしれない。

 

 

ほら、日本の女性は美しいんだから。